キッチンの換気扇はレンジフードが付いたプロペラファンやシロッコファンタイプに分けられます。
キッチンの換気扇に付いているフィルターの掃除からレンジフードや換気扇本体を取り外しての徹底した油汚れの落とし方について紹介します。
キッチン換気扇のフィルター掃除
システムキッチンのレンジフードタイプには、画像の様に必ず金属のフィルターが付いています。
フィルターが油汚れで目詰まりを起こすと吸気能力が極端に落ちてきます。
フィルターは簡単に取り外しできますので、こまめに掃除をしたいところです。
フィルターの掃除を嫌ってフィルターカバーを付ける方もおられますが、カバーに油やホコリがこべり付き、益々吸引力が落ち、かえって周囲を汚す原因になりますので、オススメできません。
フィルターの油汚れがひどい場合、油落とし用のアルカリ洗剤を浸したキッチンペーパーを付けておくか、洗剤を溶かしたボールに浸けて油が分解して溶けた後にブラシなどで丁寧に掃除をします。
レンジフードからフィルターを外すと、前面のフードカバーが配線プラグを外せば取り外しできます。
普段はフードカバーの表面だけは拭き掃除できますが、裏面や隠れた部分は取り外さなければ掃除ができません。
今回は説明書があればそれを見ながら、徹底的に取り外しできるものは外し、しつこい油汚れを落としてみて下さい。
レンジフード換気扇、シロッコファンタイプの掃除
シロッコファンタイプの換気扇は外壁に面していないレンジ台がある場合や、外壁の自由な場所に排気フードを取り付けたい場合に適しています。
ファンが水平に回転する薄型タイプや垂直に回転するシロッコファンタイプまで機能やデザインも豊富にあり、設置するシステムキッチンのタイプによって種類を選ぶ事ができます。
シロッコファンの吹出口からアルミのフレキシブルパイプを通して外部に排気しています。
そのため、ダクトパイプが長くなればなるほど換気効率も悪くなりやすいので、できる限り自分でできる掃除は徹底的にこなしておきたいところです。
シロッコファンの中心にあるネジを緩めてファンを外し掃除して下さい。
製品によってはそれ以外にも蝶ネジ等で外せる部分があれば外して、シロッコファンの内部に着いた油汚れを少しでも落としてみて下さい。
シロッコファン本体はアルミダクトパイプ等と継れていますので、無理に取り外さないで下さい。
洗い終えたシロッコファンのファン等が乾ききったら、取り外した逆の順序で取り付けて下さい。
レンジフード換気扇、プロペラファンタイプの掃除
画像は市販で購入できる樹脂製の換気扇ですが、レンジフードに取り付けられているプロペラファンは防火上、金属製のタイプになっています。
シロッコファンタイプと同じ様にに前面のフードカバーやフィルターを外し、換気扇の配線プラグを外します。
プロペラファンを抑えているセンターのネジを緩め羽根部分を外します。
換気扇のモーターが付いている本体部分四方の外周に有る蝶ネジや本体固定用のビスがあれば外し、本体を取り外します。
羽の部分は浸け洗い等で油汚れを完全に落とします。
本体部分を水で濡らすと、故障の原因になりますので、こびりついた油をヘラ等でこそげ落とすか、洗剤を染み込ませたキッチンペーパーやタオル等で拭き取ります。
換気扇が回ると風の勢いで開く、外気カバーも軸の部分を中心にカバーが開きやすくなるように爪楊枝等の細い棒で油汚れの塊を取り除きます。
換気扇本体を取り外した後、換気扇の外枠(木枠)や外部フードや壁等も汚れていれば掃除しておきます。
洗い終えたプロペラファンや本体等が乾ききったら、取り外した逆の順序で配線プラグ接続しながら取り付けて下さい。
キッチン掃除で油汚れ落としに使った洗剤
キッチンの掃除には油汚れを落とす、アルカリ性の成分が含まれた洗剤が最適です。
換気扇やガスレンジ、オーブンレンジ、タイルやキッチンパネルの等の壁面、ベタベタしたクッションフローやビニールシート床等、レンジ周りには調理で使用する油成分が飛び散っています。
特にレンジと換気扇は拭くだけでは中々完全に落とせません。
油成分を浮かせて分離させるアルカリ洗剤が最適です。
まとめ
キッチンの換気扇に付いているフィルターの掃除からレンジフードや換気扇本体を取り外して徹底した油汚れの落とし方についてお伝えしました。
長く放置していざ掃除をするとなると、こびりついた油を落とすのは大変です。
1年に一度、徹底的に掃除をしておくと、油が固まって換気扇が動かなくなったり、外気カバーが開かなくなったり、シロッコファンのダクト部分に油が溜まる事もなくなります。
又、毎年慣れて、本体も取り外しやすく、掃除も簡単になります。