【オデッセイ】は火星にたった独り置き去りにされた宇宙飛行士、マーク・ワトニーの生存を賭けた奮闘を描く映画です。
絶体絶命にも関わらずちょっぴりユーモアのあるワトニーのサバイバルは実話なのか?ロケ地は火星?懐かしくてレトロだと話題の挿入歌にも注目です。
『オデッセイ』のあらすじ、主題歌や感想などを紹介します。
映画『オデッセイ』は実話?ロケ地は一体どこ?知っていれば作品が何倍も楽しめます!
酸素、食料、水、その全てが生きていく上で足りないという絶望的な状況の中、専門的な知識とポジティブさで困難に立ち向かおうとする宇宙飛行士の孤軍奮闘を描いた映画『オデッセイ』。
専門家の知恵を駆使した主人公ワトニーのサバイバル術や、彼の生還を目指すNASAのメンバー達の奔走の様子など、かなりリアリティのある描写が特徴的で、「もしかして実話なのでは?」と思った方も多いのではないでしょうか。
実は、『オデッセイ』は完全なフィクション作品なんです!
そもそも人類は未だ火星に辿り着けておらず、今作は『火星の人』というアンディ・ウィアーのSF小説が原作となっています。
では、作中の大半の舞台が火星である『オデッセイ』のロケ地は一体どこなのでしょう?
火星と言われれば納得してしまうほどの広大な土地の絶景の正体は!
ヨルダンのワディ・ラム。勿論、地球です!
遺跡などの歴史的建造物も多く残っている谷であり、『オデッセイ』の他にも『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や『アラジン(実写版)』のロケ地としても使われている美しい場所です。
地球にいながらにして火星気分が味わえるワディ・ラム、機会があれば皆さんも是非訪れてみて下さいね。
映画『オデッセイ』のあらすじは?挿入歌はデヴィッド・ボウイなど懐かしのディスコサウンドばかり!
火星への有人探査のミッションに挑むマーク・ワトニーとNASAの探査メンバーたち。
しかし探査の途中に砂嵐に見舞われ、強風で折れたアンテナと共に吹き飛ばされたワトニーは、火星に放り出されてしまいます。
状況から判断し、「ワトニーは死んだ」と思った仲間たちは先に火星から脱出、帰還してしまいますが、実はワトニーは奇跡的にも生きていたのでした!
水も食料も無い、通信手段無い、次のNASAの調査が来るのは数年後?…そんな絶望とも言える状況の中、ワトニーは知恵と持ち前のユーモアを最大限に駆使して生存への糸口を探していくのでした。
生死を賭けたシリアスなサバイバル映画……かと思いきや、主人公のワトニーがとにかく明るいのがこの作品の特徴です。
記録用のビデオに向かってジョークを飛ばしたり、色々なことを試してみたり、独りぼっちで火星に投げ出されたとは思えないほどのポジティブっぷりが癖になること間違いなしです。
さらに詳しいあらすじや登場人物が知りたい方はこちら:オフィシャルサイト
映画『オデッセイ』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント (foxmovies-jp.com)
また、ワトニーが拠点とする船内に残っていたCDから流れるディスコサウンドが、サバイバル映画とは思えない明るい気分にさせてくれるのもこの映画の魅力。
ヴィッキー・スー・ロビンソンの『Turn the Beat Around』に対して、「ビートは回さない!」とツッコミを入れてみたりなど、ワトニーの冗談好きな性格が伺えるシーンも沢山あります。
そして、終盤で最も印象的な挿入歌として挙げられるのは、デヴィッド・ボウイの『Starman』です。
「空でスターマンが待っている」と、まるでワトニーのことを暗示するような歌詞が、思わず涙を誘います。
ちょっぴり懐かしいこの挿入歌が、この作品をさらに盛り上げてくれることでしょう。
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さらに紹介!映画『オデッセイ』の音楽!気になるエンディング(主題歌)は?
懐かしの音楽に注目の『オデッセイ』ですが、エンディングは一体何の曲なのでしょう?
気になるエンディングは、グロリア・ゲイナーの『I Will Survive』です。
本来は失恋のショックから立ち直る曲ですが、「私が死ぬと思ったの?」という力強い歌詞や、「あなたは宇宙から戻ってきた」というような比喩的な歌詞も、まさにこの作品にぴったりですね。
「生き延びる」というサビは、地球への帰還を目指すワトニーの強い決意と通ずるものがあります。
最後の最後まで立ち向かうことの大切さと勇気を与えてくれる曲で、エンドロールまで満足できること間違いなしです!
「火星よ!植物学の力を恐れるがいい!」ワトニーの名セリフや感想を紹介!
さて、『オデッセイ』の中で特に印象に残ったシーンをセリフと共にいくつか紹介します。
「火星よ! 植物学の力を恐れるがいい!」
厳しい状況で何とかジャガイモを育てて生き延びることを思いついたワトニーが、高らかに宣言する姿が印象的なこのセリフ。
研究者としての知識を活かして、火星にユーモアたっぷりに宣戦布告をする姿は、絶体絶命の中でも希望を忘れないことの大切さを教えてくれます。
「まず始めよう。問題を一つ解決したら次の問題に取り組む。そうやって解決していくことができれば帰れる」
ワトニーの生き方を象徴するようなセリフですね。
パニックになったり悲観的にならずに、冷静に問題を分析して解決する彼の信念のようなものが伺えます。
困難な状況になった時に思い出して、自らを鼓舞していきたいですね。
「『もう終わりだ、僕は死ぬ』という言葉。それを受け入れるのか、戦うのか。そこが肝心なんだ」
この生き抜くための言葉が、この作品を通したメッセージのように感じます。
誰かから「もうダメだ」と言われた時、どん底の状況になった時、それを自分がどう捉えるかで未来は変えられるのだと、このシーンは教えてくれます。
映画『オデッセイ』は、私たちが悩んで壁に突き当たった時に、力となってくれるような名言や考え方を学べる映画であり、サバイバル映画ながらクスッとできる面白さもあります。
心が落ち込んだ時、決断に迷っている時に観ると、背中を押してくれるきっかけになるかもしれません!
映画『オデッセイ』のあらすじや主題歌、感想などのまとめ
映画『オデッセイ』は実話?ロケ地はどこ?印象的なセリフや主題歌などを紹介しました。
舞台は火星!空想冒険映画と捉えれがちですが、逆境の中でもポジティブに生きようとする様は、現代社会が抱える悩みを前向きに捉えるための教訓としてご覧になってはいかがでしょうか!